📊 収支内訳書(白色申告)

会計年度を「白色申告」で作成している方は、青色申告決算書の代わりに収支内訳書を作成します。「帳票出力」メニューに 「収支内訳書」 が表示され、事業所得・不動産所得の内訳や事業専従者控除額を画面で確認できます。

申告方式は会計年度ごとに設定します。設定方法は 会計年度 のページをご覧ください。

💡 収支内訳書って何?(青色申告決算書との違い)

収支内訳書は、白色申告をする個人事業主が確定申告時に提出する書類です。1年間の収入・経費・所得(もうけ)をまとめた損益の計算書で、青色申告決算書と違い貸借対照表はありません

項目 青色申告決算書 収支内訳書(白色申告)
青色申告特別控除 あり(10〜65万円) なし
貸借対照表 あり なし(損益のみ)
家族への給与 青色事業専従者給与(実額) 事業専従者控除(定額
帳簿の記帳 必須(複式簿記) 必須(特別な操作は不要)
帳簿等の保存期間 7年 5年

📗 一般用(KOA110)と不動産所得用(KOA130)の使い分け

収支内訳書には、所得の種類ごとに2つの様式があります。レシ確!は仕訳の内容から自動で振り分けます。

📗 一般用(KOA110)
お店・製造・サービス業など、事業所得の収支をまとめる様式です。
🏠 不動産所得用(KOA130)
貸家・貸地などの不動産所得の収支をまとめる様式です。物件ごとの内訳は 貸付物件 で登録します。
事業所得と不動産所得の両方がある場合は、両方の様式がそれぞれ作成されます。

📝 収支内訳書を作成・確認する

1 1年間の仕訳を入力する

1月1日〜12月31日の取引をすべて入力します。白色申告でも記帳は必須ですが、レシ確!で仕訳を入力すれば特別な操作なしに記帳義務を満たせます。

2 「帳票出力」→「収支内訳書」を開く

会計年度が「白色申告」のとき、帳票出力メニューに 「収支内訳書」 が表示されます(青色申告の年度では表示されません)。対象の会計年度を選んで開きます。

3 画面で内容を確認する

事業所得・不動産所得の収入・経費の内訳、事業専従者控除額などを画面で確認できます。一般用(KOA110)は画面内にPDFプレビューも表示され、そのままダウンロードできます。

🖨️ PDF出力の対応範囲と制限

現時点でPDF出力に対応しているのは 一般用(KOA110)のみ です。不動産所得用(KOA130)のPDFは未対応で、内容は「収支内訳書」画面での確認のみとなります(PDF出力は今後対応予定)。

一般用(KOA110)のPDFでも、現時点で印字される項目には範囲があります。下表の「今後対応予定」の欄は空欄のまま出力されます。

印字される項目(対応済み) 今後対応予定(空欄出力)
・損益計算書(収入・経費・所得金額)
・事業専従者の氏名等
・売上先・仕入先の明細
・給料賃金の内訳(一般従業員)
・税理士等の報酬の内訳
・利子割引料・地代家賃の内訳
・減価償却資産の明細

📤 e-Tax送信の対応状況

収支内訳書の実際のe-Tax送信(提出)は、現在 青色申告のみ対応しています。白色申告のe-Tax送信は今後対応予定です。

白色申告の年度でも、e-Tax送信の送信前チェックリスト・PDF確認画面までは利用できます。一般用(収支内訳書)のPDFプレビューをその場で確認できますが、そこから先の送信(提出)は行えません。e-Tax全般の使い方は e-Tax送信 のページをご覧ください。

追加した経費科目(標準科目以外)は、様式の制約で個別に送信・印字できる件数に上限があります。一般用(KOA110)は科目名付きで最大5件まで、6件目以降は金額のみ「雑費」に合算されます。不動産所得用(KOA130)は科目名の欄が様式に無いため、標準科目以外はすべて金額のみ合算されます(画面の内訳は全件表示されます)。

👥 事業専従者控除の扱い

白色申告では、家族へ支払った給与をそのまま必要経費にはできません。代わりに、一定の要件を満たす家族従業員(事業専従者)について 事業専従者控除(定額) を差し引きます。

登録手順は 従業員管理 のページをご覧ください。

事業所得と不動産所得の両方に従事する専従者の正確な按分方法は、国税庁公式資料に明記がありません。正式な取り扱いは税理士・税務署にご確認ください(未選択の場合は「両方」として合算按分されます)。

📚 帳簿と保存期間

2014年(平成26年)1月以降、白色申告の方も記帳と帳簿等の保存が義務づけられています。レシ確!で仕訳を入力していれば、特別な操作なしにこの記帳義務を満たせます。

🗂️ 科目追加の制限

白色申告の年度では、収支内訳書の様式に対応する項目がないため、一部の勘定科目は追加できません。

「製造原価」「繰戻額等」「繰入額等」 は収支内訳書に対応する項目が無いため、科目追加の選択肢に表示されません。また、追加できる科目数の上限が青色申告と異なります。詳しくは 勘定科目 のページをご覧ください。

❓ よくある質問

Q. 白色申告なのに帳簿はいるの?

必要です。青色申告はもちろん、白色申告でも記帳は必須です(2014年1月以降、事業所得・不動産所得などのある方が対象)。レシ確!で仕訳を入力すれば特別な操作なしに記帳義務を満たせます。帳簿等の保存期間は白色申告の場合5年間です。

Q. 収支内訳書をe-Taxで送信できますか?

実際のe-Tax送信(提出)は現在青色申告のみ対応で、白色申告は今後対応予定です。白色申告でも送信前チェックリスト・PDF確認画面(一般用のプレビュー)までは利用できますが、そこから先の送信は行えません。

Q. 不動産所得の収支内訳書(KOA130)のPDFが出せません

不動産所得用(KOA130)のPDF出力は今後対応予定のため、現時点では「収支内訳書」画面での内容確認のみとなります。一般用(KOA110)のPDFは画面内にプレビュー表示・ダウンロードができます。

Q. 家族に払った給与は経費になりますか?

白色申告では家族への給与をそのまま必要経費にはできず、代わりに事業専従者控除(定額)を差し引きます。専従者の登録時に続柄区分(白色申告用)と専従先を選ぶと、控除額の判定・按分に使われます。